きみ:写真館
  photo きみ俳句(令和六年)
 
        PHOTO 俳句   No 4    ( 令和6年)2024年
 
    シニアの暮らし・日日の移ろい・・・見 触れて 生まるる五感膨くるる 写生句です。
  十七文字から 編み出した写生表現 共感出来れば幸いです。
 年の功の垣間見る””表現できれば””これまた嬉しい限りです。
どうぞよろしく
 
                             きみ写真館表紙 

photo : きみ俳句
俳句の結社(雉)・・各種色々ですが、この会の特徴は、写生句”” 感情は禁、飽くまでも観たままで・・・

・・・photo きみ俳句・・・
  十二月句  (令和6年)
初冬や手になじみたる楽茶碗
どの枝も冬芽ゆたかに大桜
蟷螂の枯れ切って眼の光けり
冬茜影長々と老夫婦

  十一月句  
大口に食ぶるおむすび花野かな
日の暮れて早々かげり秋桜
建材を積まれし広場草紅葉

  十月句  
がちゃがちゃの突如鳴き声日は西へ
秋寂ぶや築山に風吹き抜けて
蜩や庭木の影の長く伸び
コスモスの色を重ねて風に揺れ
赤蕎麦の咲き満ち農家囲ひをり

  九月句  
勉強部屋の窓に伸びたり凌霄花
髪上げて施餓鬼参りの少女かな
蒲の穂へ風の出でたる夕べかな
噴水を潜り破顔の幼女かな

  八月句  
夏祭り少女の軽き下駄の音
爆心の水面に映り日焼け顔
打ち水や朝のあいさつ登校子

  七月句  
朝の日に雨粒きらら七変化
夕立過ぎ色の戻れる瀬戸の海
長雨過ぎ青空あふぐ立葵
蓮の葉へ雨脚しきる院の庭

  六月句  
風薫るリハビリの道伸ばしたる
夕さりて煙るがごとき花楝
草笛を鳴らしてみたる老いし母
稜線や霞の中なる涅槃像

  五月句  
雨煙り白の浮き立つ利休梅
葉桜や水田一面さざ波す
出来立ての子の手にぬくし柏餅
尺八持ち集う女性や花の下

  四月句  
げんげ田に時折風の吹き渡り
桜咲く明るさに押す車椅子
春の泥跳ね上ぐる子の明るさよ

  三月句  
日の暮れて匂ひ増したる黄水仙
摘み草や土手にほんのり昼の月
竹筒に椿一輪友を待つ
遠山のむらさき兆す春霞

  二月句  
山茶花の小径リハビリ杖ついて
退院へ空の明るき小正月
春浅しマンホールより人の声

 一月句  (令和6年)
咳をして背骨にひびく年の暮れ
肩に置く医者の手温し冬の朝
大晦ナースの走る闇廊下
遊覧船音なくすぐる冬の堀
寒菊の倒れても尚匂いけり

 
 
 
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